序章 シンギュラリティから見る『超知能を持つAI(諸刃の剣)』

 現代の情報社会に人工知能の進出が広がる中で、SF映画の如く、人工知能が暴走して人類社会に影響を与えるシンギュラリティが話題になる場合があります。

 そこでまず、スティーヴン・ウィリアム・ホーキング博士の遺言の『人工知能に関係する文章』を紹介します。

人工知能に関係する文章(直訳)

『AIの潜在的恩恵はとてつもなく大きい。病気や貧困を撲滅できるかもしれない。だがAIは危険も招くだろう。気がかりなのはAIの性能が急速に上がって、自ら進化を始めてしまうことだ。遠い将来、AIが自分自身の意志を持ち私たちと対立するようになるかもしれない。超知能を持つAIの到来は、人類史上、最善の出来事になるか、または最悪の出来事になるだろう。』

 現代主流の『知識ネットワーク探索型AI(ディープラーニング等)』では、ナレッジエンジニアが設計したネットワークで結束された知識の中で推論されるので、知識を正しく設計していれば『最悪の出来事』に向かうような『人工知能の暴走(シンギュラリティ)』が発生する事は難しいと考えられます。

 ※但しナレッジエンジニアが知識のゴールに『最悪の出来事』を定義していれば別です。

 『知識細胞覚醒型AI(自律覚醒型人工知能)』では、知識が自らの意思で学習したり、自らの意思で知識を増殖させる事ができるので、人工知能が持つ自律知識の成長性が高い反面、ナレッジエンジニアの設計当初とは異なる予期しない知能を持つ人工知能になる可能性はあります。その結果『最悪の出来事』に繋がる可能性は無いとは言い切れません。

 そう言う意味では、知識細胞覚醒型AIは『諸刃の剣』になるかもしれませんが、知識の暴走を抑制する術は勿論持っています。またAIが正しく成長学習できるように、ナレッジエンジニアが人工知能に知識教育を行うことができます。

 博士の解くところでは『超知能を持つAI』は自己の意思により、最善の存在にも最悪の存在にもなります。知識細胞覚醒型AI《自律覚醒型人工知能》は、ルールベースの機械推論ではなく、シンギュラリティを意識させる程の主体性を持つ、人に近い知能の働きを行える人工知能と言えます。

第一章 自律覚醒型人工知能(人工頭脳)による概念推論と主体学習システムの実現

 自律覚醒型人工知能の知識構造に概念機構を従属させる事で、知識情報(コンピュータシステム)自らが推論判断を行い、必要な知識情報の自己学習を制御する、主体的な推論機能を持つ知識学習を実現します。

第二章 自律覚醒型人工知能(人工頭脳)による意思推論と推論制御システムの実現

 自律覚醒型人工知能の知識構造に意思機構を従属させる事で、知識の意思ベクトルの等方的な推論制御により、発散推論を抑制し、偶発する異端推論を生殺する推論抑制を実現します。

第三章 自律覚醒型人工知能(人工頭脳)による想像推論と発想システムの実現

 自律覚醒型人工知能の知識構造に従属した概念機構と意思機構を組み合わせる事で、知識自らの自己推論により、新たな知識を想像学習する発想機能を実現します。

第四章 自律覚醒型人工知能(人工頭脳)による感性推論とIoT基盤システムの実現

 自律覚醒型人工知能の知識構造に従属した感情推論機構の応用により、端末間で異なる端末属性単位を共通の感性情報で推論制御できるIoT基盤を実現します。

第五章 自律覚醒型人工知能(人工頭脳)による主体推論とビッグデータ解析の実現

 自律覚醒型人工知能の知識構造に従属した想像推論機構の応用により、ビッグデータのデータ属性として持たせた自律覚醒型人工知能属性が、データ内部から主体的に知識情報を探索推論して、新たなデータ性質や結合知識を導出するビックデータ解析機能を実現します。

人工知能EXPOデモシステム資料

  • 主体学習人工知能システム
  • 感情推論人工知能システム
  • 意思推論人工知能システム
  • 自律意思人工知能システム

《参考》人工知能EXPO デモシステム資料